神奈川近代文学館(齋藤茂吉展)から港の見える丘公園 2012.06.01(金)曇のち小雨

 県立神奈川近代文学館は、港の見える丘公園の南端にあります。4月28日から6月10日まで開催中の「茂吉再生」展を観に行きます。副題は、「生誕130年齋藤茂吉展」です。
 往路は何十年かぶりに公園内の展望台から横浜港を眺めます。

 神奈川近代文学館の案内書きによれば、最寄り駅は「横浜高速鉄道・みなとみらい線元町・中華街駅の6番出口から」とあります。ところがどの地図で探しても5番出口まではありますが、6番出口が記載されていません。
 現地で6番出口への矢印をたどれば、4階建て駅ビルの屋上でエレベータから降り立つ場所が6番出口(アメリカ山公園口)と判明します。
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 アメリカ山公園の北端から園内を南進する途中で、遠雷が鳴り始めます。
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 やがて右に横浜外国人墓地、左に横浜地方気象台を過ぎて左折し、港の見える丘公園沿いに再び南進すると近代文学館入口の交差点に出ます。ここを左折すればレンガ造りの霧笛橋の下にたどり着きます。
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 港の見える丘公園の赤い「現在地」に立ちます。(写真をクリックすると大判になります)
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 霧笛橋南端への階段を上ります。
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 神奈川近代文学館に隣接して同展示館があります。まだ雨は降りません。
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 会場内は撮影禁止のため、主な展示品の備忘録です。

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・齋藤茂吉の小学画習帖、日記、原稿、書簡、初版本、家族写真、愛用品、デスマスクなどが丁寧に展示されている。400字詰め原稿用紙の小さな升目に、几帳面な字でしかも毛筆で書かれていることに目を見張る。後期はペン書き中心になったよう。

・次男の齋藤 宗吉(北杜夫)さんは昨年10月に満84歳で亡くなったが、細かい字で日記を書き、とりわけ手帳の字は虫眼鏡が必須。諧謔味のあるゆったりとした文体の割に、実は父親譲りの几帳面な性格だったのだろう。

・当ブログの筆者は、若い頃に読み親しんだ「どくとるマンボウ昆虫記」を始めとするマンボウシリーズの影響で、”ゴマン”という言葉を多用するようになった。
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 神奈川近代文学館展示館を出ると、案の定小雨がぱらついています。
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 その名にぴったり、霧笛橋の上から望む横浜ベイブリッジです。
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 大佛次郎記念館の脇を通ります。
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 イギリス地区の沈床花壇の中央で振り返ります。沈床花壇とは西洋庭園の形式の一種で、地面を掘り下げて周囲よりも一段低い位置に設ける花壇のこと。周囲からの雨水が溜まりやすい形状のため、中央に池を設けて水生植物を栽培することがあるとのことです。
 なお西隣のローズガーデンでは、バラがやや見頃を過ぎたようです。
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 イギリス地区の北隣りは、展望広場地区です。
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 展望台からの横浜ベイブリッジです。なんだか雰囲気が変わりました。昔はもっと目の前に海と船が見えていたような気がします。
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 横浜マリンタワーを引き寄せます。
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 つぎのフランス山へ移る木橋を渡ります。
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 渡り終えて振り返れば、小雨に濡れた木橋です。
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 橋の北側にあるレンガ造りの井戸跡です。これから訪れる旧フランス公邸で使われていた井戸とのことです。
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 1930~1947年まであった旧フランス領事官邸の遺構前にある風車は、先ほどの井戸から水を汲み上げるための多翼型風車を復元したそうです。
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 公邸跡の中に入り風車を見上げます。
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 ドクダミ(毒痛み)は毒草ということではなく、解毒や痛み止めの薬という意味の「毒痛み」か「毒留め」からきているといわれます。なお4枚の白い花弁のように見えるのは総包片です。
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 雨に濡れたツルニチニチソウ(蔓日日草)はキョウチクトウ科で、原産地は地中海沿岸とのことです。5枚の花弁は根元でくっついているので合弁花になりますが、これがまるでプロペラのように見えます。
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 『瑠璃色の プロペラ回し 春の空』 (詠み人知らず)

 公園の南端から北へ徐々に階段を下って来ますが、ここが北の端です。 
 初代フランス領事館はレンガ造りの2階建で、この右隣りにあったそうです。この広場はフランスから寄贈されたという円形庭園の四阿(バルタールパビリオン)といわれます。
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 フランス橋をくぐり振り返れば、旧領事館の姿が目に浮かびます。
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 最寄り駅の横浜高速鉄道・みなとみらい線元町・中華街駅の5番出口です。手をかざす男性は、タクシーを止めるのではなく雨降りを確認しています。
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<参考>
 元町・中華街駅の5番出口に掲示された地図(部分)。
 起点は6番で終点は5番だが、両者の高低差が5階分あることが面白い。
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